Racing Energy for NAロータリー専用エンジンオイルです


■ロータリー専用オイルとして求められる性能は、低灰分(カーボンの少なさ)
リニューアルにより、この性能をさらに高めました。

ロータリーエンジン(以下RE)はアペックスシールの潤滑性向上のため、
エンジン内部にオイルを供給する構造になっています。
つまりオイルも一緒に燃やしている訳ですが、
その時に出る燃えカスのカーボンがローターに付着することになります。
このカーボンは燃焼効率を低下させるだけでなく、
カーボンがヒートスポットとなってプリイグニッション(早期着火)
によるノッキング発生の原因になりやすいのです。
【 Racing Energy for NA ROTARY 】はカーボンの出にくいオイルということを
第一目的に開発しました。

■ノンポリマー&エステルベース
一般的なマルチグレードオイルには、粘度指数向上剤(ポリマー)が配合されています。
このポリマーは油温が上がると分子が長くなり、粘度が上がりオイルは硬くなります。
逆に油温が下がると分子が短くなり粘度が下がり、
オイルは軟らかくなるという性質をもつため多くのメーカーが採用しています。
しかしREの場合、エンジン自体の発熱量も多いためポリマーは
高温、高負荷の状況下で分子がせん断され急激な粘度低下を起こします。
また、せん断されたポリマーはカーボンになりローターやエンジン内部に付着します。
【 Racing Energy for NA ROTARY 】はこのカーボンになりやすいポリマーを使用していません。

なぜならベースオイルで充分な粘度を確保しているからです。
ベースオイルには粘度温度特性に優れるハイドロカーボン系合成基油と、
化学合成オイルの中でも最も耐熱・溶解性に優れたエステル系合成基油を採用しています。

エステルは他の化学合成オイルと比較すると金属表面に吸着する特性があり、
油膜を強く保持できるためアペックスシールなどの摩耗を抑えることができ、
気密性が向上するためトルクが向上します。

また、特に高回転・高負荷域での摺動性も向上するためエンジンレスポンスも向上し、
各メタル部分に吸着しエンジン内部の発熱、油温の上昇を抑える効果もあります。

そのためエンジン内部のオイルシールの硬化を防ぐことができるので、
エンジンの耐久性向上も期待できます。


SM-CF 0W30
100%Synthetic